脳卒中 再生医療とは

  1. 脳卒中の再生医療
  2. 脳卒中の再生医療 効果
  3. 脳卒中の再生医療 新たな取組み

1.脳卒中の再生医療

脳卒中とは、脳出血やクモ膜下出血、脳梗塞の総称です。脳卒中を起こすと脳組織は死んでしまいます。しかし、傷ついた脳組織からはSDF-1というSOSシグナルを出るため、体内に存在する大量の幹細胞がダメージを受けた脳組織の修復に向かうことになります。つまり「死んだ脳組織や弱った脳組織を体内にある幹細胞が治してくれる」のです。これは人間の不思議、万能性です。人間の体は傷ついても再生するのは当たり前なのですが、何故か脳や脊髄などの神経だけは一度傷つくと治らないとつい最近まで言われていたんです。勿論、現在は脳や脊髄でも治る、リハビリすれば更に良くなるとやっと言われる様になりました。しかし、高齢になると体内に存在する幹細胞は少なくなるため、死んだ組織や弱った組織を再生する力が低下してしまいます。そこで、外部から点滴でこの幹細胞を補給し再生してあげようというのが、脳卒中の再生医療なのです。

2..脳卒中の再生医療 効果

現在、脳卒中の再生医療として患者様本人の細胞の点滴投与により、脳梗塞領域の縮小及び機能改善が得られたことを報告する動物研究及びヒトを対象とした臨床研究が増えてきてます。わが国でも、脳梗塞患者12名に対して幹細胞の点滴投与を行うことで脳梗塞範囲の縮小及び身体機能の改善を認めたという報告もありますが、多量の自己血が必要など未だ課題もあります。また、細胞を増やす手段を用いずに、骨髄の細胞などをそのまま点滴投与するという再生医療も行われていますが、既に分化した細胞は神経細胞に分化することは無いため、神経栄養因子などによる一過性の効果ではないかとも考えられます。

3..脳卒中の再生医療 新たな取組み

現状、脳卒中の再生医療はまだまだ研究段階です。その様な中、多量の自己血を使用しない脳卒中の再生医療として、局所麻酔で骨盤の骨から少量の採血のみで、培養した幹細胞を点滴投与で体内に戻すという体に負担の少ない再生医療(臨床研究段階)も当方で開始致しました。今後、この様な負担の少ない再生医療の研究開発が待たれます。